20キロ圏内の家畜の凄惨な光景を野口健さんが報告

 アルピニストの野口健さんが6月に福島第一原子力発電所の20キロ圏内に視察に赴いた写真画像を自身のブログに掲載している。そこで見た光景は、逃げられなかった家畜が横たわり骨になっていたりする凄惨なものだった(殺処分前)。

 野口さんのブログによると、4月にエベレストに行ったが、海外の登山家からも福島のことについて質問攻めにあったこともあり、一度見ておかなくてはならないと感じたという。そこで、6月20日、高邑勉衆院議員とともに、南相馬市の許可を得て現地入りした。

 豚舎では、数十メートル離れているにもかかわらず、キツい臭いが立ち込めてきたという。恐る恐る中に入ると、地面は一面がウジだったそうだ。さらに、驚いたことに檻の中は、この時点で生きている豚がいたのだという。

 この時点では殺処分の前であり、野口さんは「殺処分という表現を安楽死に変えているとのこと。しかし、いくら表現を変えようとも同じ事だ。殺処分される豚を眺めながら人間とはつくづく勝手な生き物だと、本当に申し訳ない気持ちで胸が押しつぶされそうになった」と心情を吐露した。

 続けて「命のために命を頂いている。それが食べるという行為だ。しかし、あまりにも安易な殺処分は命を命として扱っていないような気がしてならない」と、無念さをにじませてている。



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