アイカーン氏がモトローラ株で1日約300億円の利益

 グーグルのモトローラ・モビリティ買収のディールの陰で笑っているのは誰か。それは、米国を代表するアクティビスト投資家カール・アイカーン氏だろう。

 米国経済に明るい話題が少なかった昨今で発表された125億ドルという久々の大型買収案件。市場からも好感されているが、最も喜んでいるのはモトローラMの株式2680万株を保有しているカール・アイカーン氏ではないだろうか。

 モトローラMの先週末の終値が1株24.47ドル。プレミアムを乗せて1株あたり40ドルでグーグルが買い付けることになる。

 金曜日時点でのアイカーン氏の持ち分は時価で6億5579万ドル。それが、買い付け価格1株40ドルで計算すると10億7200万ドルとなり、その差額は4億ドル以上に。1日にして約312億円の利益が出たことになる。

 アイカーン氏は親会社モトローラの株主として、モビリティの分離を要求。またモビリティの株主として特許を売却するように発言し、10%超まで買い増していた。今回の買収ディールでポイントとなったのは、その特許。モノ言う株主の面目躍如となった。


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