「怪しいお米セシウムさん」に10秒間誰も気づかず

 東海テレビは「ぴーかんテレビ」で、「怪しいお米セシウムさん」という不適切なテロップを放送した件で、30日検証番組を放送し「言い訳のしようのない過ちを犯した」と謝罪。制作過程、放送過程を細かく検証した。

 問題の放送は8月4日の生放送で、プレゼントの当選者発表で23秒間も不適切な仮のテロップが出てしまった。

 テロップを作った、制作会社の50代男性スタッフは「修正を求められた記憶はない。その時は、それがオンエアに出るとも思っていなかったし、思いつきでふざけただけ」などと説明した。所属会社を28日付けで懲戒解雇になったという。

 制作、放送の経過は次のとおり
・3日正午 いつもの放送ではADが手書きで書いていたものが変更となり、テロップ作成者にADが依頼した。ただ、当選者が決まっていないために仮の名前をこの作成者が入れた。

・3日午後7時 タイムキーパー(以下TK)2人が「やめてください不謹慎です」などと修正を依頼。テロップ作成者は、すぐに直してくれと言われた認識はなく作業。修正を求められた記憶はないという。

・3日夜 ADがテロップは紙に印刷して、ディレクターに報告。問題のテロップだけは失礼だとして持っていかなかった。ディレクターに報告せず、確認せず、前日に修正されることはなかった。

・4日生放送3時間前 作業開始。午前8時20分ごろ、TKが修正を依頼。しかし、テロップ作成者は直してほしいと聞いた記憶はない、直接対話したやりとりの記憶がないという。ディレクターにも報告せず、田中聡プロデューサー兼ディレクターは「当選者のテロップがないのは気づいていた。当選者の名前が書かれた段階で初めて使用するもの。その段階でチェックするもの。決まっていない段階ではチェックする必要がないと考えていた」とした。

・4日午前9時55分 生放送スタート。

・4日午前11時 第二部スタート。

・4日午前11時3分35秒 不適切テロップが放送

 問題となる放送の直前には、画面がうまく切り替わらないために、フロアから当選者が入ってなくてもいいので、何か画像を出してとの指示があり、若手のTKは不適切テロップを選んで出してしまったという。

 通常はオンエアされないスタジオ画面のみに出すものの、この時は操作ミスで放送に出してしまった。田中プロデューサーは「発見するまでに10秒前後かかった。一瞬、何が起きたのか理解できなかった。問題に気づいてから対処するまでに10秒くらいかかった」としている。

 検証にあたっては改めて組織された第三者の委員会があたった。


第三者委員会の調査に答えるテロップ作成者(東海テレビより)

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