佐賀県が救急医療にiPad導入で効果上げる

 佐賀県は6日、全国初となる救急車にタブレット端末iPadを設置し効果を上げていると結果を発表した。

 佐賀県では搬送時間が、平成11年が27.8分だったのに対して、昨年は33.7分に伸びていたり、また搬送先が集中化するなどして、全国の例外ではなく現場の疲弊が目立っていた。

 今年4月から導入し、データを病院と県側で共有しクラウド化してiPad端末に受け入れ可能な病院を即座に検索できるシステムを導入した。その結果としてて、搬送時間の短縮、コスト削減などに効果を上げているのだという。

 搬送先の分散化によって、県内3次医療機関への搬送割合が昨年平均32.7%だったのが、6月は30.7%、7月は28.9%と低下。集中化が緩和されより分散化の傾向が見られる。また、クラウド化で年間4000万円のコスト削減になっているという。

 導入によって現場では次のような声が挙がっているという。

・救急隊員
どの病院に搬送が集中しているかひと目でわかる。
他の救急車の動向もわかるから参考になる。

・救命医師
他の病院の受け入れ状況や地域の現状が初めてわかった。
他の病院の受け入れ状況を意識するようになった。

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