ビール掛けで中日球団社長が一人ぼっち

 プロ野球セ・リーグは中日ドラゴンズが19日優勝を決め、祝勝のビール掛けが行われたが、球団社長が誰にも相手にされずに一人ポツンとしている場面をTVカメラがとらえていた。

 プロ野球の世界では唯一の無礼講、それがビール掛け。上下関係はどの社会よりも厳しいが、監督もオーナーも社長、先輩後輩も関係ない。

 落合監督が選手たちに囲まれてビール掛けの集中砲火に遭っている瞬間、その近くに一人ポツンと立つ老人の姿をテレビカメラは逃さなかった。

 これが坂井球団社長。落合監督憎さで、坂井社長は9月6日の巨人戦に負けた際にガッツポーズをして喜んだと複数のメディアに報じられている。そのあり得ない行動は複数の人物に目撃されており、当然ながら現場にも伝わった。

 現場の怒りのパワーが優勝の原動力となった。社長が部下の失敗を望むことはあり得ない。選手たちを発奮させるためにそこまで計算してのガッツポーズだった、とここでは皮肉を込めて言っておくことにする。


一人ポツンと立ち尽くす坂井球団社長(中央)。 対して奥は落合監督を選手とカメラが囲む

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