実業家になったMCハマーさんどうしていた?

 米HIPHOP歌手MCハマーさんがこのほど、オリジナル検索エンジン「Wiredoo」を開発していることを発表した。全盛時には300億円以上を手にしたとも言われるが、一時は自己破産まで経験した大スター。ビジネスという新たなステージで大スターとなれるのかどうか。

 サンフランシスコで行われた、ネット業界のイベント「Web2.0サミット」に出席したハマーさん。検索エンジン「WireDoo」を自ら発表した。「グーグルよりも優れたものになる」と自信たっぷりに話した。

 90年発表のアルバム「プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム 」は世界累計1000万枚以上を売上。サブカル的音楽であったラップを人気ジャンルにしたが、その後は大衆迎合化、つまりウケを狙いすぎて失敗が続き、自身の芸能プロが傾いたことや、浪費も影響し、96年に自己破産するにいたった。

 稼いだ額は約300億円とも言われたが、蓄財はほとんどなかったという。レコード会社の洋楽担当者らによると、その後はヒット曲の楽曲の権利を売却するなどして借金の返済に充てたり生活費を凌ぎ、一方で本人は音楽、牧師などで生計を立てていたと言われる。ただ、日本での仕事も誘致しようとしたものの、「引き」はなかったそうだ。

 今回、久々に表舞台に登場したハマーさん。2年間も開発に時間を要したという。今後も開発を続けるというが、ベンチャーキャピタルなどの出資者が見つかるのかどうか。

 もちろん、この日ハマーさんが果たした広告塔として果たした役割は大きいだろう。

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