AT&TがTモバイルの買収断念

 米通信大手AT&Tは20日、米モバイル通信会社Tモバイルの買収を断念したと発表した。

 AT&Tは今春、ドイツテレコムから傘下のTモバイル買収をすでに発表。業界4位のTモバイルを買収することで、業界首位に立つ見通しだった。しかし、当局から、独禁法に抵触するとの指摘があり、とん挫したままとなり、今回の判断となった。

 AT&Tは、ドイツテレコムへ違約金の支払い義務が生じるために、40億ドルを損失計上する。

 米国のモバイル事情として、周波数が不足しているという問題があり、AT&Tのランドール・スティーブンソン会長兼最高経営責任者(CEO)は「我々はここ4年間は、どの同業他社よりも(通信環境整備に)投資を行ってきた。すぐに対処しなければならない課題でもあり、我々は今後も積極的に投資を行っていく」とした。

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