大阪市、全職員アンケートに「不当労働行為」との声

アンケートなのに処分も

 組合員からは、「アンケートといいながら、正確に答えないと処分されると書いてある」「業務命令だから仕事中にやってもいいのだろうが、忙しくて無理」といった心配が寄せられていた。

 質問の中に、労働組合法で守られた活動を妨害するようなものが含まれていることから、10日午後、市労連は組合員に「不当労働行為に当たる可能性がある。大阪府労働委員会に申し立てするので、回答は待つように」と伝えた。だが、ある40代男性職員は、「昼休みに入力を済ませてしまった。忙しい職場なので業務中に時間がないから」と話した。

 この職員によると、「アンケートの仕組みも質問内容も、不備があると感じた」という。入力間違いに気づいても、後戻りできなかったり、「過去2年」と「過去すべて」の質問が混在し、「ややこしい」と感じたりした。

 とくに、「選挙の話をしたことがあるか」という質問には、首を傾げた。「特定候補者への投票をうながす動きがなかったかを知りたいのだろうが、選択肢がわかりにくい。中に、『一切話題になったことはない』が含まれていたが、それを選んだ人のほうが変。意味不明な設問だ」と話した。

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