前代未聞のゴールドマン・サックス労働組合

 

「ゴールドマン」ならぬ「マスクマン」

 米ハッカー集団アノニマスのようなマスク。頭もトレーナーのフードで覆い隠し、ルックスからは何も個人を特定することができない。また、名前を「アダム・リー」(Adam Lee)と名乗ったが、これは仮名だ。年齢、国籍も明らかにしていない。


アダム・リー氏
 外資系金融業界で「再就職ができなくなるのを恐れて」のことだという。また、声もマスクの中でこもって、音声からも人物を特定するのも難しい。中肉中背の男性が英語で会見しているという光景。そこまでリスクだと感じているものの、完全防護にしても会見で訴えたかった。

 昨年2011年の金融業界は、歴史的とも言えるほどの苦しい1年だった。世界中で多くのバンカーたちが会社を去らざるを得なくなった。リー氏もその一人だ。

 リー氏の説明によると、自身も昨年、上司から数カ月にわたって「人間的な扱いを受けなかった」と語った。リー氏は、全国一般労働組合東京南部に相談。たまたま複数のゴールドマン社員が同時期に相談していたために、共闘することにしたという。

 そして今年2月、誕生したのが「Goldman Sachs Japan Employee Union」(GSJEU)だった。

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