なぜ成功者ほど洗脳のカモになるのか?

家族と離せばあとは仕上げ

 悩みのある人間は家族との関係が良くないことが多く、そのため多額のお金を払って専門家でもない第三者に相談にくるのである。概ね同性の親に対し、不満を持っており、そこから人間関係を崩していくのがセオリーだ。

 本来なら最も信頼してしかるべきの「家族」から切り離された後は、人間関係は真っ裸の状態。

 そこに「疑似家族」を付け加えていけば、もうすでに洗脳は仕上げの段階である。オセロの中島さんだけでなく、古くはオウム心理教のサティアンやヤマギシ会のコミューンなどもこの「疑似家族」の形態をとっている。このことからも、疑似家族での生活という段階がどのような状態か理解いただけるだろう。

 ただし、同じ洗脳といっても宗教心や理念で結ばれた人間関係ではなく、占い師と顧客という“金”で繫がっている人間関係は、「金の切れ目が縁の切れ目」となるのが大きな違いだ。

 失うものが金だけならまだいい。誰からも見放され、社会的な信頼さえも失ってしまったら地獄である…。

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