マクドナルドに行かず、かぶきなさい

かぶき者になろう

 ここまで読んで少し気分を害された方がいたら、申し訳ない。相変わらず、私は直接的な物言いを嫌う人間なのだ。みなさんに少し考えて頂きたい。いや、読み進めて頂く前に、もう私の言いたいことを言ってしまおう。みなさんに今回伝えたいメッセージは「かぶき者として人生を送ろう」ということだ。

 このメッセージを説明するために少し税金の話をしたいと思う。

 レーガン大統領の時代、アメリカは高い税率に苦しんでいた。財政は悪く、インフレ率も高く、カーター大統領時代から引き継いだ高い失業率にも苦しんでいた。大統領退任後にノーベル平和賞を受賞した外交手腕を持ったカーター大統領だったが、国内のことはちっともわかっていなかった。

 そこで、カーター大統領の後を引き継いだレーガン大統領は大胆な手法に出た。それは、高所得者層の税率を下げることで、そのコンセプトは至ってシンプルだった。資金的に余裕のある高所得者層の税金が削減され、ネットの所得が増えれば、すでに貯金のある彼らのこと、余剰となった金は、貯金などされずに使用されたり、投資されたりするだろうということだった。

 その数年後、イギリスのサッチャー首相も同じ考えの元、高所得者層の税率を下げた。その結果、高所得者層は高価な物品や不動産などを買い、株や会社に投資をしたりして、市場に活気を引き戻した。

 これらの説明はもちろんまとめ過ぎの感があるが、大まかに言って正しい。

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