12億円元社長が腹いっぱいでシャンシャン総会に

12億円で「腹いっぱい」の元社長

 任期をまっとうした場合の役員報酬である、約12億円を受け取ることで和解したことは不可解にも映る。TV局記者は「ウッドフォード氏のプライベートがまったく伝わらないですが和解を急ぐ事情があったのかもしれません。また、条件もすべてはわかりませんが、和解に応じた方が良いということになったのでしょう」という。

 また、ある株主は「両方とも完全なネタ切れ。ウッドフォード氏の追求は最初の損失隠しのネタだけで終わっているし、あとは、会社の悪口を言っているだけでした。自分のための戦いだったんだと言っているオリンパス社員もいます」とも話す。


オリンパスの臨時株主総会(4月)
 ウッドフォード氏は、大英帝国勲章を受章した誇り高き男。不正を白日の下にさらしたことで、オリンパスの株主たちは期待したのだが、腹いっぱいとなった今は、もうこれ以上は期待できなさそうだ。

 一方で、新会長になった木本泰行会長は、4月の臨時株主総会で反対票・棄権が35%を占めた。マスコミの注目度の下がり、今回の定時株主総会はシャンシャン総会となりそうだ。

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