区長「脱落1号」の予想大会始まる(大阪市)

注目の関電社員は住商⇒関電

 一方、現在、大阪市と冷戦状態が続いている関西電力の社員からも、区長が誕生する。鶴見区長となる都倉尚吾氏(52)である。

 関電関係者によると、都倉氏は関電には珍しい、転職組。15年ほど前、住友商事から転じた。「当時、新しい風がほしいと、いまではなくなった中途採用をしていた。都倉さんはその一人」(40代関電社員)だった。

 本店・企画室国際グループなどで、海外案件などを担当し、華やかな畑を歩き、現在は関係機関に出向中。友人には「商社のほうがよかった。電力は役所みたい」とぼやいていたとも。現状に不満もあったのか、外資のヘッドハンターと接触していたという証言もある。

 区長内定者たちは、7月から非常勤で勤務し、8月に正式着任するが、それまでにも各区の職員たちは、打ち合わせのために新区長に連絡を取ってよいと通達されている。すでにコミュニケーションを取り始めた区もある。

 民間から登用された区長の年収は約1400万円。「土日行事に出席要請がある区長には、休みがない」とも言われるから、高額とはいえないだろう。任期は2016年3月末まで。

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