昨年並みの2時間ちょっとで終了
「私が在籍した岡山の関連子会社に、中国人の方が工場研修に来たとき、写メールをバシャバシャ撮って、それを誰も注意しなかった。技術部門の責任者も見ないふり。こういう体質こそ、シャープの無責任体質そのものだと思う」
先端技術を扱う企業にあっては、信じがたい話だが、驚くことに「ご指摘の話は確かにありました」と江川龍太郎執行役員はあっさり認め、「情報管理については、入退室を含めてきちっと見直すよう進めている」と話した。
別の株主は「中国人を相手にビジネスをやるには、甘い考えではいけない。庇を貸して、母屋を取られるということにならないように」と注文をつけた。

株主を送迎するバス
ところで、総会での「ご案内」が恒例になっていた堺工場の株主見学会だが、今回は案内そのものがなくなった。申し込み多数で、毎年競争率50倍にもなっていた見学会だが、同工場が鴻海との共同運営になったことからできなくなったらしい。もしかすると、工場見学会の廃止は、株主を最初に直撃した“鴻海ショック”かもしれない。
