関電Vs.橋下市長、緞帳でジ・エンド

論点かみ合わず5時間半で終了

 また「大阪市は、今までは関電と癒着してOBを役員に派遣するようなことをしていました」と懺悔。「これからは関電と対等の姿勢で厳しく付き合っていく」と語った。

 総会には、京都市長や神戸市長も出席、原発に依存しない電力供給の確立や再生エネルギーの普及を求めたが、結局、株主提案議案は否決され、終わってみれば、論点がかみ合わないまま時間切れ――という例年のパターンになった。

 1階ひな壇近くに陣取って「異議ナーシ」を繰り返す年配男性の株主集団に対し、「今年は関電さんも、相当、動員されたようで」と皮肉を言う株主もいた。最後は劇場という会場の特性を生かしてか、閉会宣言とともに緞帳(どんちょう)が下りて“ジ・エンド”。まるで関西電力の“独り芝居”をしめくくるかのような絶妙の演出だった。

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