衆参両院は先日、国家議員の昨年2011年の1年間の所得報告書などを公開した。YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)は、その公開資料に基づいて独自集計し、ランキングにまとめた。鳩山兄弟が親族から約84億円の贈与を受けていたことも判明し、この「おこずかい」をを山分けして含めれば、所得の1、2を独占した。昨年は1人だったミリオネアも「ビリオネア」2人を含め計4人となった。
ブリヂストン株と現金が中心
それぞれに、ブリヂストン株100万株(時価18億円)など、現金24億円。さらには、それぞれの選挙区の不動産が贈与されている。生前贈与は相続において有効な手段ではあるが、ある税理士は「これだけ大きくては意味がない。むしろ、国税庁と国民に対して、隠し事をせずちゃんと相続をしましたとアピールするのが狙いでは」という。
ランキング作成において、親からの「おこずかい」を収入に加えるのもどうかとは思うが、これも政界における鳩山家の強さの象徴であり、加えることにした。今後、どういう使い方をするのか、国民はよく見ていく必要がある。
◆国会議員報酬ランキング2011(敬称略)
1 鳩山邦夫 44億2453万円
2 鳩山由紀夫 42億2173万円
3 麻生太郎 4億3137万円
4 中西健治 2億4897万円
5 佐藤ゆかり 9371万円
6 中村博彦 7633万円
7 豊田潤多郎 7180万円
8 鴨下一郎 7084万円
9 松本龍 6905万円
10 伊達忠一 6213万円
資産売却で4億円を得た、麻生太郎元首相は3位に入り、地力を示した。また、4位中西健治氏、5位佐藤ゆかり氏という新しい顔ぶれが入ってきたり、あるいは事業で損失を出したり、かなり格差が拡大している印象を受ける。