5億円投資家と10億円投資家が法廷で戦うことに

 資産5億円の著名個人投資家が、同じく10億円の著名個人投資家を訴えるという事態になっている。前者が渋谷高雄氏、後者が三村雄太氏。「三村氏は実在しない」という旨の主張も展開されており、投資家の間ではかなりの注目を集める訴訟になることは間違いないだろう。

著書が裁判の発端に


 2005年8月。三村雄太(仮名)という一人の大学生がセンセーショナルに世に飛び出した。それも、たった2年3カ月の短期間で、元金30万円を3億円にしたというのだ。2000年代の前半は数多くの億トレーダーを輩出した時代でもあり、三村氏は一躍、その代表的な存在の一人してメディアに出てきたのだった。

 その三村氏のことが取り上げられた本が「平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます!」(扶桑社)。出版社、著者、三村氏の3者が今回の裁判の被告人となっている。

 今回の訴訟を提起した渋谷高雄氏は、個人投資家として名前を馳せ、株式、FXなどで5億円以上の成果を残したことはもちろん、その上で、うそ偽りはないということを証明するために納税証明書を公開するなどの姿勢が高く評価されてきた。

 そして、その2人の投資家を線で結んだのが著書「平凡な大学生―」。これが裁判の発端となる。

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