「パンツ」を捨て「ふんどし」で起業し大当たり

きっかけはクライアントからの勧め


中川氏
 会社を立ち上げたのは昨年の暮れが差し迫った頃だった。中川氏はそれまでは大学を卒業後は、美容師を経てコンサルタントとなった。しかし、身体を壊したところ、クライアント企業の社長から勧められたのが、ふんどしだったのだ。

 「そんな、カッコ悪いもの嫌です」

 経営者としても人間的にも尊敬する社長だったが、思わず反抗の言葉が口を突いて出た。しかし、自宅療養をしている時、実際に着けてみると効果は現れた。「締め付けないので血流が良くなって、グッスリと眠れるようになったのです」と中川氏。また、精神的にも新しいことをしているというワクワク感が湧いてきたのだという。

 「何コレ」

 今では夫婦で愛用するほどとなった中川氏の夫人も、最初は笑っていたそうだ。そして、いつしかふんどしを自分自身で研究するようになり、知らずのうちにのめり込んでいったのだ。

 いつまでも自宅療養をしているわけにはいかない。いつかは仕事を再開しなければならないが、何をするか? すでに答えは決まっていた。

1 2 3 4
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる