年商15億、15歳から経営者の高校生(2)

サラリーマンゼロの一族

 両親や祖父以外にも、親戚には起業家が多く、サラリーマンはゼロという一族。そんななかで育ったため、会社経営に関して自然と備わった小さな頃からの蓄積もあった。決算の方法や、経営に関するノウハウも育ちのなかで学んだ。

 「目上の人に対しては自分から挨拶をしないと失礼だよ」というような人に接するときの態度や、食事のマナーについては特に厳しくしつけられたという。

 そのため若干16歳ではあるが、全くの無謀な行動での起業というわけではなく、精神的にはかなりの準備があった上での起業だったのである。

 しかし、やはり15歳の高校生。なかなか厳しかったのは「資本金の準備」である。現在は法律が変わり、1円から起業できるようになった。とはいっても、普通に社会経験があり、積み上げてきた経験で独立をしようとする大人の場合、通常は数百万から1000万ほどの資本金を準備する。

 山本さんの場合、れっきとした高校生。バイト経験もなかったので、自由になるのは両親からもらっていたのは月1万円のお小遣いのみ。そのため、資本金はわずか1万円での会社設立だった。

 さて、肝心の山本さんの事業内容である。

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