5歳から始める「スイスのボーディングスクール留学」(後編)

5歳から始める「スイスのボーディングスクール留学」(前編)

小学校を海外で過ごして、日本に帰ってくることはできる?

―低年齢留学をする上で、その後の進路や、日本に帰ってこれるかどうかという点も、親御さんは不安に思われると思います。海外で例えば小学生まで過ごした場合、中学・高校から日本へ帰ってくることはできるのでしょうか?
「帰国子女枠を利用して日本の中・高に転入するなど方法はありますが、カリキュラムの乖離を埋めるのに苦労するかもしれません。実際には、低年齢で留学なさるご家庭の多くは、最終的に海外の大学進学まで視野に入れた教育計画を立てておられることが多いです。我が子に与えたいのはどんな教育なのか、将来どういう学歴をつけさせたいのかを、あらかじめ長期的な目線で整理しておくことが大切です。その軸足が定まらないまま、ただ闇雲に海外に行かせたいからという理由だけで留学させたら、こんなはずじゃなかった、という結果になりかねません。海外でずっと育ててもいいという覚悟があって、グローバルな学歴をつけさせたいと望んでいる。そういうご家庭にとって、低年齢から始めるスイスのボーディングスクール留学は1つの解決策になりうると思います。」

―とはいえ、家庭の事情や様々な理由で、日本へ帰国しなくてはならない場合もあると思うのですが?
「ご家庭の事情以外にも、海外生活がどうしても合わなかったりして、帰国するケースもあるでしょう。その場合でも、高校に入ってからだと日本での受け皿を確保するのが大変ですが、義務教育年齢にあたる小中学校のうちなら、公立の学校に戻ることができます。そういう意味でも、低年齢の方が冒険しやすいかもしれませんね。」

―ラ・ガレンから帰国した後、お子さんたちはどのような進路を選んだのですか?
「2人は現在13歳と14歳になり、日本国内にあるインターナショナルスクールに通っています。秋には上の子がハイスクールへの進学を控え、同級生の間で『将来、どの大学に行く?』と、欧米の具体的な大学名を挙げて話し合ったりしているようです。普通なら、これからいよいよ海外へ留学させようかと考える年齢です。小さい頃に寂しさを我慢した代わりに、今一緒に過ごせるのが幸せですね。思春期の成長著しい子供たちの日常を手許に置いたまま近くで見られるのは、とても楽しいです。」


柚ちゃん、聖ちゃんとクラスメイトたち

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