ユダヤ人の義父に学ぶ
星野さんの投資に最も大きな影響を与えたのがユダヤ人の義父。ポーランド生まれのユダヤ人で、イスラエルに帰ってからも、最初は貧しい生活を強いられたという。だが、別にこうした光景は何も珍しくないのだという。
星野さんはかつてイスラエルで、ゴミの回収の仕事をしている人たちを路上で見かけたが、知人から、回収している人たちはロシアからの移民で、ヘブライ語が話せないのでこの仕事をしているが、おそらく医師や弁護士だろうと説明された。
とにかく仕事にありつくことができたら、どんな仕事でも一生懸命に働き、貯蓄する。そして、次の収入アップ、もしくは投資のチャンスをうかがうのだ。星野さんお義父もそうだった。
最初は、工場のライン工として働くようになった。この時まだ14歳。日本で言えば中学2年生にあたる。軍隊を希望していたが身長が規定に満たなかったというのが理由のようで、言わば第二希望。それでも必死で働き、独立し事業、不動産投資を行うようになった。
星野さんの印象に残っている義父の行動に、銀行員と常に良い関係を保つように努力していたというのだ。取引のある支店の近所に行った際には、必ずお土産を持参したそうだ。
情報、人脈。これが成功には欠かせないものだと悟った。