【月刊闇株新聞】JAL再上場はこう活かすべき

リストラと株式非公開化は覚悟


稲本和夫名誉会長
 必ずしも破綻寸前企業だけでなく、企業価値に比べて株価が安い会社とか、経営陣の能力の問題で業績が振るわない会社とか、不採算部門を整理すれば高収益会社になりそうな会社などを狙って「安く」買収します。

 普通はそこから上場会社であれば自ら非上場として思い切ったリストラや不採算部門の整理を行って再上場させるとか、あるいは破綻を待ってスポンサーに手を上げるとか、逆に能力のある経営陣がもっと自由に経営をしたい場合にMBO(マネジメント・バイアウト)のスポンサーなり、企業価値の増大を待って投資資金を回収します。

 一般的にはLBO(レバレッジド・バイアウト)ファンドとかPE(プライベート・エクイティ)ファンドなどと呼びます。

 先日、このファンドで世界最大級のKKRが、日本で経営不振に陥っているルネサスエレクトロニクスに1000億円ほどの資本参加を検討しているとの報道がありましたが、当然に極端なリストラと非公開化を覚悟しておくべきです。

 

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