依存症は親子関係に起因か?
高木氏によると、遺伝的素因としては、親兄弟に、病的賭博やアルコール・薬物依存症の人がいる場合はなりやすいという。この点について、一族に該当者がいるかどうかはわからない。
また生育環境として、幼少時期の家庭環境に問題がある場合が多く、親からの十分な愛情が得られずに育ってきた場合、孤独感、攻撃的感情、無力感、劣等感などを常に持ち続け、自己肯定感が欠如しているという。つまり「この苦しさや負の感情を埋めるために、ギャンブルに走ってしまう」というのだ。

井川邸(東京・渋谷区)
さらに、共依存として「病的賭博の場合は、ギャンブル依存者その人自身が相手に依存的になるだけでなく、親や配偶者など、家族や周囲の者が依存者を支え、依存者が引き起こした問題のフォローや尻ぬぐいをしている場合が多く、そういった相手がいるとギャンブル依存は形成されやすい」と説明する。
意高は当初、頼ったのが母親だった。ここで支えるべきだったのかどうか? 結果としてギャンブル依存はエスカレートしていった。