「原発事故、二度目はどうする?」変わるPTの概念

最低でも身と資産の逃避先を

 「こういうこともあり、資産は予め極力複数の『第四のフラッグ』の資産運用を行う国に分散しておくことが賢明ですが、すぐに持って逃げるということになると、現金(円、米ドル)や持ち運びが簡単な、ダイヤモンドルース(国際鑑定書つきの裸石)、希少コインなどになるのでしょうか?」

 第4のフラッグという言葉は、各国のいいとこ取りをした人生を送るために、次の6つの要素を使い分ける考え方だ。

第1のフラッグ: 国籍を持つ国
第2のフラッグ: ビジネスを営む国
第3のフラッグ: 居宅を持つ国
第4のフラッグ: 資産運用を行う国
第5のフラッグ: 余暇を過ごす国
第6のフラッグ: 寄付をする国


福島第一原発(東電撮影)=昨年3月11日
 つまり第4とは、資産運用する国だが、ハイリターンを狙うことができそうな新興国に投資するなど日本国内では享受しにくい高いリターンのモノに投資するのも一考だろう。あるいは、単純に資金を分散するだけでも大きな意味はありそうだ。

 ただし、津波で数多くの金庫が流されてしまったように、すぐに手元に当座の危機を救うために使うべき現金は絶対に欲しい。必ずしもフラッグを6つ持つ必要はないが、せめて最低でも、身の逃避先と、資産の逃避先の確保を考えることは将来の大事な備えとなるだろう。

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