80年代生まれは今後最も地獄を見る世代に

全世界の老人の4分の1は中国人に

 肖さんはそんな80年代生まれの典型だ。現在、3歳の娘がいて、幼稚園に通っている。両親は既に退職した。肖さんと妻の月収はあわせて1万元(約12万円)で、家賃の2000元(2万4000円)をのぞくと生活は楽ではない。

 2人とも一人っ子なので、子供は2人まで許される。子供の将来を考えると2人目を考えたこともあるそうだ。

 だが、子供一人に対して養育費が一年に2万元前後(約24万円)必要で、学校に行くとさらに負担が大きくなることを思うと、躊躇せざる終えない状況だという。肖さんの両親は農村出身のため、退職金などは当てにならず、将来介護のことを考えるととても恐ろしいと話す。

 2020年中国の65歳以上の人口は1.67億人に上ると予測され、これは全世界の老人人口の24%を占める数だ。また公務員の定年は60歳だが、普通の会社では50歳となる傾向も。こうした高齢者をどうやって養って行くのか、今大きな社会問題となっている。

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