「この頃の若社長」(2)アニソン命

チケット代高騰に立腹

 記事では、その後、ネットオークションでのチケット代高騰に対する怒りが表明され、やがて知り合いのツテでなんとか入手、「ヤッター! これで生きていけます。生きていけるゾー」とあった。

 その後も、時々チェックすると、「部長を近くで見れて本当に感動でした。周りの人にも恵まれて(整理番号3番)、、、1リットルぐらい汗がでたのではないかと、、、本当に良すぎたウホホホホーーーあたまおかしくなっちゃいそうです」

 ん? これは会社の部長ではなく、アニソン界のカリスマ中村芽依さんのニックネーム「may’n部長」のライブの感想でした。整理番号が早い人は本当のファンだからマナーもよいのだそうだ。

 「感動的だった。これでもうツアーが終わりかとおもうと、明日からどうやって生きていけばいいのかわからないぐらい楽しかった」とか「ラストでは、途中からずっと涙腺崩壊しっぱなしで目が赤くなってしもたハハハ腕はとりあえず折れそうです」などなど。

 いやー、これって、年商十数億の若社長の書き込みですよ。しかも一般に公開されている。年配者からすれば時代も変わったもんだと思うところだけれど、会社経営以外にこれくらいのエネルギーがあってこそ事業も伸びていくのだろうとわたしは思ったのだった。まあ、金儲け主義であくどいことも平気でやる輩とくらべ、ずっとかわいいではないか。

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