それは政治に起因する
中国共産党の新しい2トップ習近平(左)と李克強の2氏
こうした人たちは、中国が本当の意味で民主的な近代国家になるまでは、かなりの時間が要すると考えているのだ。また2つ目には、社会環境に対する不満もある。つまり法律に関する問題だ。例えば、もし役人が罪を犯しても、彼らの財産は没収されないばかりか、他の人が捕まってしまう事もあるかもしれない。ある人は4000万元(約4億8000万円)を揺すられ、それを渡さなかったばかりに逮捕されてしまったケースもある。
また教育面でも解決されるべき問題は多い。中国の教育は、伝統的な詰め込み式であるため、より良い教育を求めて、海外に子供を留学させている人は多いのだ。
胡教授は、もし中国の法制度が今後も改善されなければ、資金の流出は避けられないと話す。中国人はよく働くが、多くの市民は豊かになっていない。これは、資金の海外流出と密接な関係があると指摘している。