高級温泉旅館の2009年キーワードは「ジャパニーズ・スイート」

ジェットセッターもヘリで訪れる、森の中の隠れ家「アルカナ イズ」


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 伊豆・湯ヶ島温泉にあるオールスイートのオーベルジュ「アルカナ イズ」も「ジャパニーズ・スイート」な旅館のひとつだ。「大人が自然体でくつろげる場所」をコンセプトにした、プライベート空間が確保された自然を満喫できる旅館としてクチコミで評判に。噂を聞きつけた人々が、ヘリをチャーターして訪れることもあるという。

 狩野川の渓流に面したスイートルームは、「デラックススイート」「リバーウイングスイート」「リバーテラススイート」「リバービュースイート」の4タイプで、全16室。窓の外のテラスには全室源泉かけ流しの専用露天風呂があり、川のせせらぎの音と森の香りに包まれて入浴できる。最もラグジュアリーな「デラックススイート」には、暖かな暖炉があるリビング、ハリウッドツインタイプのベッドが置かれたベッドルーム、ミニキッチン、露天風呂のほかに内風呂もあり、別荘感覚で滞在できる。


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 ダイニング「アルカナム」では、フランスの三ツ星レストランで修業したシェフのナチュラルフレンチを堪能。連泊のゲストも多く、ゲストの要望を聞きつつメニューには自在に変化がつけられる。またゲストのリクエストや好みを把握し、次回の滞在時にはそれをふまえて料理が提供される。そのホスピタリティの高さがリピーターを増やし、今では全体の約3割をリピーターのゲストが占めているそうだ。

 外資系高級ホテルのスイートルームの相場を考えると、日本の高級旅館は1人1泊約5万円~10万円の料金が多く、それほど高くはない。今後は、既存の温泉旅館ではなく、外資系高級ホテルをライバル視した「ジャパニーズ・スイート」な旅館が増えてくるかもしれない。

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