傾いた会社にいた人は少数派
また、30代年収3000万円実現者の前職データから見えた傾向としては「急成長企業」や「尊敬する個人」に勤めていることがあります。
業績が悪化して、傾きかけている会社に勤めていた人は、あまりいません。
逆に「急成長企業」勤務だった人は多いです。これは「急成長企業」勤務時代に、急成長する要因に触れ、環境に囲まれ、肌でその感覚や経験を積んだことがあります。一度体験していることを、自分が社長となって繰り返すわけです。
また、「尊敬する個人」に勤める人も少数ですがいます。俗に言う「弟子入り」です。大きく成功した人に弟子入りすることで、得難い経験や知識、そして、その人につながる人脈を引き継げることになります。そこから、独立して、それらの資源を活用することで実現させている人もいます。
このように「この会社に勤めれば、年収3000万円になれる」というノウハウはありません。
ただ、30代で年収3000万円実現した経営者の話や彼らの前職データから、一定の傾向は見られます。
<竹内正浩>◆バックナンバー(1)(2)