海外富裕層に抱く3つの引け目
もちろんすべての日本人富裕層がそうではない、と予めことわっておくが、マダムが挙げる日本人が世界の富裕層に劣っているという点は3つあるという。
「一点目は最初に挙げた成金主義。二点目は子供の教育で、自分が知らないことは子供に教えることはできないので、品格や社会貢献の意識が弱いと子供にもそういう考え方は育ちません。そして最後に、血縁や家族は大事にしますが、博愛主義は足りないように思います。要はお金があるかないか、だけではないんですね」
実は、3つともすべてが内面に関係している。ある意味でお金のあるなしに関係がないということだ。お金を持っているから富裕層と定義されるという考え方ではなく、内面が優れているから富裕層なのだという発想の転換が必要なのかもしれない。
「若い富裕層の方々には、今以上にもっと内面を磨けば自分に自信を持てるようになるはずです。同じ島国のイギリス人は内面に自信があるから世界中で活躍しています。言葉が話せなくても、通訳を使えば良いのですから、やはり内面(人間性)ですね」
思い当たった人はいるだろうか? マダムはまた、この大不況時だからこそ、海外に色々なチャンスが転がっていると考えている。