20日、東証マザーズ市場に、シュッピンが新規株式上場を果たす。創業者の鈴木慶氏は、ソフマップ、ドリームテクノロジーズをともに創業し上場させた著名な起業家。今回で3度目となるが、これまでの去り際は決して美しかったとは言い切れず、今回は「3度目の正直」なるか?
秋葉原からパソコン販売日本一へ
シュッピンの公式サイトより
「『秋葉原の街には集客力がある』という考え方には影響を受けた」(若手起業家)というように、今でも一定の影響力を持つ知る人ぞ知る存在である。
起業家天国の米国では、シリアルアントレプレナーと呼ばれて珍しくはないが、日本では3度の上場を果たすこと自体が異例のことだ。ただし、残念なことはその経営が必ずしもうまくいかなかったことだ。
「0から1を作ることと、1から2を作ることはまったく違う」(失敗経験のある起業家)というように、鈴木氏は今のところは前者の「0から1」タイプなのだろう。