トレンド相場で大負けするから負ける
何の相場にも必ず動きはあるもの。その動きを最も簡単に分類すると「トレンド」「ボックス」の2つに分類できる。トレンド相場とは、上昇相場と下落相場があるように、方向性のある相場のこと。一方、 ボックス相場とは、ある一定の範囲内で為替レートが上下に変動する相場のことを指す。
「相場の7割はボックス相場、残り3割がトレンド相場です。わたしはボックス相場ではボリンジャーバンドやロウソク足で細かく儲けてきたのですが、トレンド相場の下げで、やられていました。たまにドッカンというのが(下げ)ありますから」
損小利大であれば利益は出る。しかし、利小損大では、利益は出ない。sarahさんはまさに後者のパターンだった。
「みんな自分に言い訳を作りたがるんですけど、人間、痛い目に遭わないとわからないんですよね。負けている人の理由はわかります。それは甘えです」
言い訳をするから大きな過ちを二度、三度と繰り返してしまう。それが多くの投資家にありがちな致命的なミス。そこで過ちに気付くことができるかどうかが、投資の勝ち組になれるかどうかの差だ。
「大きな負けを無くすだけでも、だいぶ違うはず」という考えに至ったsarahさん。これが、システムトレードのヒントになった。
米ドル/円チャート(出典:ヤフーファイナンス)