FRBのMBS買い入れも奏功
08年に立ち上げた旗艦ファンド「モーゲージ・オポチュニティーズファンド」が4年間で500%を超えるリターンとなった(それまでランキング入りしていないのは、運用総額が10億ドルを超えていないため)。
モーゲージ証券の中には質は悪くないものの、市場全体に引きずられる形で値を下げすぎたものもあった。結果、割安に仕込むことができたのが幸いした。
さらには、住宅市場の回復とともに、また昨年からはFRB(米連邦準備制度理事会)が、景気が回復するまでにMBS(住宅ローン担保証券)の無期限買い入れを決定したことも市場全体を照らす明るい材料となった。ファンドの運用資産額も現在では15億ドルに達している。
遅れてきた天才がレジェンドを作った。
昨年はダントツの1位に輝いたチェース・コールマン氏率いるタイガー・グローバルは21%で12位に後退したものの、トップ20は確保した。アップル株の後半の失速や、フェイスブック株の低迷も予想外だったか。