完売続出! マレーシア不動産投資に潜む危険

投資目的で、実際に住む予定の人がほとんどいない

 近年ジョホールバルに投資をしている人の大半が外国人の富裕層。誰もが投資用で、実際に住む予定の人がほとんどいない。

 ジョホールバルにヌサジャヤと呼ばれる地区がある。シンガポールの対岸にある地だが、もともとパーム油の プランテーションがあったジャングル。シンガポールの約3倍あるこの地に工業団地、高級住宅地、商業施設、行政機関、教育機関、テーマパークを作るべく、大規模な都市開発が進められている。プロジェクトへの期待値からここで売り出される物件の販売日には長蛇の列ができる。


完成するも人気がまったくしない物件
 しかし、実際ヌサジャヤを訪れてみると、ジャングルの中に突如と人工的な街が現れ、人がほとんどいないことに驚く。街が発展するには人口の増加が不可欠だ。マレーシア政府はジョホールバルの人口を現状の160 万人から2025年には300万人と倍増させると発表している。

 だが、実際に買っている人の大半は外国人の富裕層で実際に住む予定の人はほとんどいない。1年に100件以上のコンドミニアムが建設されていくジョホールバル。これらが数年後に一斉にコンドミニアムが賃貸市場にまわったら、完全な供給過多になり、価格崩壊が起きるのは必須だ。

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