文春スクープ連発の陰で佳境に入る「AKB48喜び組」訴訟

弁論と弁論準備で19回

 提訴した2010年から、昨年12年までの間、口頭弁論を8回、弁論準備を11回重ねてきたが、どちらも折り合わずにいた。

 今後の報道にも影響を間違いなく与えるであろうことは予想でき、また賠償額が高額であることなどを踏まえ、双方とも絶対に引くに引けない戦いであることは間違いない。

 文春側は、情報提供者のネタがかなりピンポイント(篠田さんの宿泊先のホテル、篠田さんと窪田社長の打ち合わせ場所と時間などを特定)でもあるなど、取材内容には自信があるとの主張を展開している。

 一方で、AKS社長の窪田氏側は、陳述書によると、元メンバーとの肉体関係を否定した上で、「でっちあげで、それがなければ記事は成立しない」などと真っ向から否定し反論している。また、クレジットカードの件についても、代理人が文春に証拠を見せる旨を伝えたが聞き入れてもらえなかったとしている。

 戦いの場は非公開の弁論準備から公開の場へと再び移った。1月末に、窪田氏らの出廷を予定していた尋問が延期(期日未定)となった。すでに3年が経過した両者の戦いは、判決での決着に向けて、大詰めに差し掛かっている。

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