売り抜けは成功するのか?
さらに、今年に入ってから委任状争奪戦を行ったアコーディア・ゴルフにも参戦し、投資金額も150億円以上を入れている。こちらの投資に関しては、取得価格は明らかに割高だと見られている。PGMがTOBから降りたために高値での売却は難しく、現在はアクーディア側が示した90%という異常な配当性向が株価を維持しているようなものだ。
資金を工面するにあたっては、株式や他の不動産など、いずれかの資産を売却することも考えられる。
今回落札したとされる南青山3丁目の土地は、目的は転売になると見られている。ただし、「青山通りに面する入り口が狭すぎるし、村上ファンドの言い値で買うところはないだろう。売り抜けようとするには、苦しむかもしれない」(前出の不動産業者)という。立地こそ最高なものの、ワケありな上に、条件はそれほど良いとは言い難いからだ。
今年に入り、株といい、土地といい、一気に勝負に出た感が強い旧村上ファンド。いまだ執行猶予中の村上世彰氏だが、その勝負勘は確かかどうか? その答えはもうすぐ出そうだ。