余るほどある土地
「ただそんなウマい話は長くは続きません。マレーシア不動産投資は第2段階に入ったと私たちは考えています。利益を出すには物件を選ばなくてはならない。
木藤氏が独立して会社を立ち上げようと思ったのも(夫妻は以前は別の在マレーシア日系不動産会社に勤務していた)、立地に強いこだわりを持っていたことから、より立地にこだわった物件の仲介をしたかったからだという。
「ジョホールバルの不動産投資はよく香港ー深圳(シンセン)モデルに例えられます。でもそこには死角があって、ジョホールバルってまずとても広いんですよ。実際今、世界中の投資マネーが集まっているヌサジャヤと言う地区なんて数年前まで一体がジャングルでした。こうしたジャングルは今まだジョホールバル市内にたくさんあ
るんです」
そうした点を理解した上で「土地は無限大にあるのでコンドミニアムは作ろうと思えば無限大に作れるんです。当然需要がついていかなければ値段は上がらず、ここで場所が重要になってきます。ジョホールバルでも一等地は限られていて、それを私たちはジョホールバルの市街地からダンガベイ(現在も迎賓館などが建つ一等地)、ヌサジャヤ地域にかけての海岸線だと思ってるんです。逆に内陸部はイスカンダルプロジェクトによる恩恵を受けるにはより時間が必要です。需要と供給のバランスが崩れて値崩れするようなことがあっても、一番値崩れしにくいのは一等地です」と付け加えた。