発展のスピードは目を見張る
シンガポール
経験はもちろん大事なことだ。しかし、その経験だけではついていけない事柄もある。当地には見たこともないようなエネルギーが充満し、3~4年後に完成の物件の完売御礼が続く。日本の高度経済成長期を思わせる人口の増加と爆発的な成長、溢れんばかりの購買欲、ずっとこの成長が続いていく、今日よりより明るい未来があると疑わないどこまでも明るい人々のまなざし。
実際、木藤氏も起業までの道のりをこう振り返る。
「日本にいたころは、景気の悪い話ばかり。バブル崩壊後の長い低迷期の記憶ばかりでした。一方、マレーシアのジョホールバルに来ると、高速道路建設、学校建設、ショッピングモール建設、コンドミニアム建設、大規模埋立などなど、毎週のように景気の良い建設ラッシュの話。実際、目の前でどんどん街が変わって、生活が便利になっていく様子を見てこの町で自分達でビジネスをしたいと思うようになりました」
ジョホールバルは、車で約30分のところにシンガポールがありながら、政治的理由(ジョホールバルの前国王がシンガポールを敵視する政策を取っていた)で長らくシンガポールの恩恵を受けての発展を受けて来なかった。
政治的障害が緩和されたこのタイミングと立地(対岸のシンガポールとの不動産価格差は約8倍)、現地は今日も熱気に包まれている。そしてこうした熱気は、今の日本に感じることはできないものだ。
海外不動産投資にもちろんリスクはつきものだ。しかし、日本の高度経済成長期に戻りたいと嘆くなら、ジョホールバル不動産に賭けてみても良いのではないだろうか。そのような時代の熱狂を味わえるかもしれない。