事務所の事情も大きく反映する
一般的には芸能界のギャランティーは、事務所とタレントとの取り分、分配率は、個別の事務所や、個別のタレントとの契約事情によって大きく異なってくる。タレントの売上が大きくても、事務所の取り分が大きくタレント自身の分配が少ない場合や、その逆もある。
事務所の規模が大きいからと言っても、必ずしもタレントへの分配が比例するというわけでもない。「大手事務所でも顔が売れている若手アイドルに、現場まで電車移動をさせているところもあります」(キー局社員)というように、待遇なども様々なのだ。
卒業生の増田有華さんが年収1000万円以上だったことが、日テレ系バラエティー番組「天才コンサル軍団のプラマイ」で明らかにされた。増田さんは活躍度で言えば中堅クラスのために、意外な高額と言えなくもない。
そのため、今回のランキングの作成においては、試算をやり直した経緯もある。増田さんの事務所はオフィス48。AKBの運営会社AKSの創業メンバーの一人、芝幸太郎氏が社長でもあるが、大手よりも所属のタレントが少ないということも考えれば、分配率が高いという可能性が考えられる。
そうすると、同事務所の他の所属メンバーも1000万円クラスではないかという推測も成り立つ。9位の宮澤さん、秋元さんを入れたが、こうした点は計算上では、なかなか把握しにくいところではある。
一方で、卒業すれば、スケジュールからAKBが抜けて単独で活動できるために、上位メンバーたちの年収はさらに上がるかもしれない。
もちろん、何億円積んだところで買うことはできないこの経験こそが、お金以上に重みのあることではある。