そうは言っても第4の矢は「少子化対策」しかない!
偉そうに批判じみた事も書いてみたが、平素より「安倍内閣の第4の矢は少子化対策!」「少子化対策なくして持続成長なし!」と思い産科医にまでなってしまった筆者からすると、政府が少子化対策に本腰を入れて取り組んでくれる事はむろん大歓迎である。
高齢出産などのリスクが高い分娩が増えると一番困るのは、当直室に二晩連続で籠もっては束の間の休憩時間にこのような記事を書いている筆者自身に他ならない。
今回の“女性手帳”の件についても、少子化の原因に関するあらゆる可能性とその対策を考えるブレインストーミング(Brainstorming)の一貫として出てきたものであろう。
政府も本気で配るつもりはなかったに違いない!と個人的には好意的に解釈している。今回の騒動にめげて小さくまとまる事なく様々な革新的な政策を考案してくれる事を期待して、今後も陰ながら“少子化危機突破タスクフォース”の先生方を応援するつもりである。
流行の“オヤジ”にあやかるつもりはないが、
「少子化対策?」
「 今やらずしていつやるの?」
「 今でしょ!!」
新生児の泣き声が良く聞こえる当直室で、一人心の中で叫びつつここらで一休みさせて頂こうと思う。今宵も元気な赤ん坊が産まれますように。