「腹が出た」30、40代参戦で賑わう高級自転車市場

 高級車がブームとなっている。同じ高級車でもここで話題にするのは「自転車」のことだ。
 現象の根っこの部分は、皇居の周りを走る「皇居ラン」などと同じで、健康志向の高まりや自然と触れ合おうというエコ志向が原因にありそうだ。

 元々、自転車大国が多い欧州の各国では、高級スポーツカーブランドは自転車を同時に生産してきた。1台数十万円以上もすることもあり、日本でもマニアの間でこそ広がっていたが、産経新聞によると、トヨタ自動車が限定発売する1台100万円のレクサスの自転車の注文が殺到しているというのだ。以前では、こうした現象はこれまでには考えられなかったことだ。

 その他にも波及しており、スルガ銀行には「ロードバイク購入ローン」というローンまで存在するほど。

 さらに、もうひとつ例を示せば、松竹芸能の男性芸人(39)が、他人の高級自転車を盗んでインターネットオークションに無断で出品していた疑いで、警視庁に逮捕されるという事件もあったほどだ。とにかく、需要があるということだ。

 日本自転車産業振興協会によると、生産台数は年々、減少しているものの、1台あたりの単価は逆に上昇するという傾向はここ数年の間続いている。

 そこはやはり、30歳代、40歳代あたりの高所得者層が参入しているためだと推察される。

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