ドラッケンミラーの再来? ソロスの下からまた30歳代のスター誕生か

 昨年暮れから、米ヘッジファンド業界の大物たちによるハーバライフ株を巡る取引で、ジョージ・ソロス氏の運用会社ソロス・ファンドマネジメントが新たに参戦していることが2日までに米CNBCの報道で判明した。ポジションを決定したのは、35歳のポートフォリオマネージャー、ポール・ソーン氏(Paul Sohn)で、新たなスターの誕生した。

師匠は39歳で伝説のポンド売り

 ハーバライフ株を巡っては昨年、ダニエル・ローブ氏のサードポイントが「買い」、ダニエル・アックマン氏のパーシング・スクエアが「売り」。さらには、カール・アイカーン氏のアイカーン・キャピタルが「買い」だった。


ハーバライフの株価(ロイター通信より)
 同社株は、売り方のアックマン氏が昨年末に一大キャンペーンを張ると、40ドル台後半で推移していた株価は1株あたり24.24ドルまで下落した。ところが、今年に入ってアイカーン氏が参戦したことが判明し、さらに買収までちらつかすと株価は回復し、その間にローブ氏は利益確定。その後、7月に入ってから株価は急伸していた。結局、8月1日の場中の最高値は1株=67.45ドルになっている。

 ソロス氏は1992年の英中央銀行へのポンド売り浴びせが伝説のトレードとなっているが、この時、同職にあって投資を決めたのが、スタンレー・ドラッケンミラー氏だったが、同氏はポール・ソーン氏の師匠にもあたる。

 その時、ドラッケンミラー氏は39歳。独立後も年利30%以上を叩き出してきた不世出のヘッジファンドマネージャーとなった。ソーン氏にも将来は、その期待がかかる。では、このソーン氏とは何者なのか?

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