年収1000万円くらいでは厳しい? 宝塚音楽学校

女役の方が需要は多し

 現在、大物といえるような大活躍をする現役は、八千草薫さん、黒木瞳さん、真矢みきさん、天海祐希さん、檀れいさんたちがいる。他にも舞台を中心に活躍するジェンヌたちもいるが、厳しい訓練を積んできた逸材たちでも、芸能界を渡って第一線で活躍していくことは難しいのだ。

 もっとも、宝塚出身という経歴を言わないままで、活動している人もいるため、すそ野はかなり広いといってもいいだろう。また、なぜか政界との縁も深く、扇千景・元参院議長、松あきら参院議員も輩出している。

 もちろん、良い縁談は持ちこまれるようだが「宝塚の中では男役の方が格上ですが、いわゆる玉の輿に乗りやすい人は、娘役です。美人でマナーがしっかりしているというイメージを持たれています。男役は好みが別れますね」(前出記者)という。

 前出した音楽学校の受験予備校、起業、また一般のサラリーマン家庭に収まるということもあるそうだ。ホームである宝塚大劇場の近くの飲食店に嫁いだという話まである。そこはタカラジェンヌで、とにかく需要はある。

 一方で、天海祐希、姿月あさと、絵麻緒ゆう、匠ひびき、の4氏を輩出した華の73期生の元ジェンヌが指定暴力団組員と「美人局」で共謀し昨年、警視庁に逮捕されたこともあった。一般社会で生きていくのも、楽ではないようだ。

 関西の芸能プロ幹部は「芸能界への『就職』という点で考えると、男役はなかなか用途が限定されてしまうので、女役の方が使い手があります。どちらが欲しいかと言えば女役でしょうか。いずれにせよ、宝塚でもそうですが自分自身で才能を見極める力が必要ですね。もちろん、芸能界入りが目的なら、宝塚に行かずに芸能プロのオーディションや、今だったらAKB48のオーディションを受けるのも、ありでしょう」と話す。

 必ずしも投下資本を回収することは難しそうだ。だが、お金以上の体験ができる場所、それが宝塚でもある。

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