リノベから運営まで
一方、独自に遊休施設のリノベーションにも携わり、京都の専修学校を利用した「ホテルカンラ京都」を10年10月に、そして同じく京都にあった学生寮の一部を「ホテルアンテルーム京都」を翌11年4月にオープンさせた。両方とも同社が企画、設計から運営までを引き受けている。
「ホテルアンテルーム京都に隣接する学生寮で『リラックス食堂』の運営を行い、栄養価の高い食事を提供しています。寮生だけでなく、委託者からの評価も高く、他の寮での展開も始まりました。企画と設計ができても、運営まで行えるところは意外と少なく、実際に『運営まで任せられるのなら』と、設計の依頼を頂戴することが増えています」
そう語る中川社長は、着実な実績とともに顧客からの信頼を得ることで、第2創業の地盤固めに自信を深めている。今後は単に規模の拡大を追うのではなく、その地域の文化を大切にしながら地域活性化につながる街づくり事業を推進していく考えだ。