3億円よりも「株主優待」、桐谷広人さんの投資

 株式投資で「株主優待」が個人投資家の間で完全に「手法」の一つとして定着したが、その人気に最も大きな影響を与えている投資家の一人が元棋士、桐谷広人さん(64)だ。日本テレビ系「月曜から夜ふかし」での猛スピードで自転車を操る姿が紹介されたり、各方面で大人気だ。きょうも自転車で、優待券を使うために駆け回る桐谷さんに、これまでの投資人生を聞いた。

自己最高は3億円、そしてあふれる優待品

 「株は普通の人よりはうまいという自信はあったんですが、株は何年かに1回は暴落が起きたり、何が起きるかわからないものです。今は、株は持つものだという考え方に変わりましたね」


優待品に囲まれる桐谷広人さん
 これまで最高で3億円にまで膨らんだこともあったが、リーマンショック後は一時、相次ぐ追い証に苦しんだ時期もあった。そして一時期は5000万円以下にもなるという、そんな苦楽を味わいつくした経験から出た言葉だ。

 東京都内にある桐谷さんが住む賃貸マンションは、約43平方メートル。一人暮らしにしては十分すぎる広さなのだが、優待の段ボール箱やグッズで、身の置き場もないほど。けもの道のような微かな通路があるだけだ。だが、これこそが投資人生が詰まっており、もっといえば、宝の山なのである。極端にいえば、これだけで生活できてしまうほど。衣食住の「住」以外の要素はほぼすべて満たされてしまう。優待目的で保有する株は約400銘柄。パスケースには、使用期限を基準にして整理整頓されている。

 毎日の睡眠時間は2~3時間。優待使用、相場、取材などでほとんど時間がそうだ。

 つまり、全部使い切るためだ。スポーツクラブ、映画館、飲食店などへ行くために、自転車で猛スピードで都内を駆け抜ける。「月曜から夜ふかし」でもおなじみになった、マツコ・デラックスさんも驚くアノ光景だ。

 しかし、こんなに優待品が多すぎて大丈夫だろうかと心配したが、お世話になった人に贈ることもあるのだそうだ。

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