壇蜜さんも語り始めた「駐車場経営」のうま味

土地を持たずに始める人も

 駐車場は、主に固定資産税を払うだけの土地を遊ばせておくのがもったいないということで、有効活用策として用いられることが多いが、他の収益物件と比較して、駐車場が有利なところは次のような点からだ。
 
・少ない予算から始められる
・手間がかからない
・売買もしやすい
・用地転用もしやすい
・相続対策に有効

 取引も容易で換金しやすいこともあり、「相続でも人気があり、駐車場をめぐって兄弟間で奪い合いになることもあります」とは、ある税理士。


 そうしたこともあり、地方などでは、富裕層や資産家たちを相手に、アパート経営の営業と、駐車場経営の営業が、まるでガス会社と電力会社のようなライバル関係にあるとも聞く。

 しかし、なぜ駐車場なのかと言えば、これは推測だが、「確定申告や納税で、税理士と打ち合わせを行っているはずで、その際に、不動産や駐車場を勧められた可能性はありますね」と前出の幹部が言う。駐車場経営とは収益物件の中では、不動産投資よりも手軽で低リスクなことで知られる。もちろん、その分リターンも低くなるので、土地を持たない者にとってはハードルは高かった。

 だが、最近は、土地を持たないでも始めることができるプランを提供する業者も現れて、駐車場経営をスタートするビジネスマンたちも増えている。それが、駐車場会社の業績が伸びた要因の一つでもある。

 仮にゲートのない簡易な精算システムプランを導入した場合、必要機器の設置代金は、5台分で290万円(業界大手の例)となる。

 このプランを10年償却で始めたとする。
1年あたり=29万円
1日あたり=794円

 1日あたりの負担額に直すと、それほど大きな負担ではない。業界が伸びてきた理由もわかる。もちろん、土地を借りる場合はそれ以上に費用が掛ってくるために、うまく需給予測を立てなければ失敗する。しかも、賃料相場は年々、上昇傾向にあるともいい、手放しで成功するとまでは言い難いのではないか。

 芸能人が駐車場経営に乗り出すというのは、あまり耳にすることはないが、かつて成功した人気アイドルがいた。

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