参議院議員の資産報告書が公開され、全体で1位となった渡辺美樹氏(自民)の17億円超の資産額が世間を驚かせた。また、2位となった藤巻健史氏(維新)が約7億円になった。2人を中心に、資産の内訳を公開資料を基に見てみることにする。
まず、資産公開の対象となった議員のランキングは次の通りとなる。
1 渡辺美樹 自民比例 17億580万円
2 藤巻健史 維新比例 6億6870万円
3 木村義雄 自民比例 1億2576万円
4 林芳正 自民山口 1億2127万円
5 武見敬三 自民東京 1億1043万円
6 大野泰正 自民岐阜 8714万円
7 山東昭子 自民比例 8177万円
8 石井準一 自民千葉 7578万円
9 山田俊男 自民比例 5451万円
10 吉田博美 自民長野 5292万円
(時事通信を参考に作成)※敬称略
17億円を超えた渡辺氏だが、言わずと知れた大手居酒屋チェーンのワタミ創業者。自社株を保有しており、本人名義の保有金融資産やタワーマンションなどの不動産資産だけとなっている。
渡辺氏は、自身のブログでそれに対して「資本金1億円未満の会社の資本は報告しなくていいとか、普通預金は報告しなくていいとか、そういった決まりがありますので、全ての資産が公開される制度にはなっていません。 それを抜け穴と表現するのはわかりますが、抜け穴の見出しの横に自分の名前が掲載されるのは、気分の良いものではありません」と反論している。
さらに、生命保険を担保に最大25億円強の個人補償をしたことも明かし「私の場合は、政治家になったことで収入は減りました。資産を増やしたいというのなら、政治家の道は選びませんでした」とも語っている。
富裕層や資産家が政治家に転身した際には、必ずなされる報道の一種でもある。そもそも、ワタミ株は以前から資産管理会社の名義での保有なので、報告の義務もない。ただし、有価証券報告書などには記載があるため、実質的には公開されていると考えても良いか。
次に資産の内訳を見てみる。