テニスの王子様らと肩を並べる?
国税庁は現在、高額納税者の氏名と住所の発表を行っていない。だが、非公表になると誰かが調べようとするのが人の常。週刊現代が2012年月21・28日号で特集した『日本の大金持ち1000人』で、日本全国都道府県別のの年収のベスト20を発表している。あくまで参考記録となるが各県の高額納税者のレベルは大まかにつかむことはできる。ふなっしーをこれにあてはめてみると、20位にランクインしそうなのだ。
千葉県のトップだが、DHC創業者の吉田嘉明氏が、約20億円(2011年度分想定)。さらにランキングにはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。マブチモーター一族から3人。キッコーマン名誉会長の茂木友三郎氏、マツモトキヨシHD会長の松本南海雄氏ら名経営者が並ぶ。また、モーニング娘。‘14らが所属するアップフロントグループ創業者の山崎直樹氏、さらに、「テニスの王子様」の原作者、許斐剛氏も名前を連ねる。19位が約1億2000万円ということで、ふなっしーの長者番付入りも十分ありうる。
ちなみに、許斐氏は唯一の30歳代でもあり、ふなっしーは中の人が40歳男性のK氏とされるが、だとすれば、長者番付では二番目の若手ということになる。
一介のゆるキャラが長者番付入りというのも夢のある話だ。
中の人のそもそもの動機が、船橋活性化のために微力ながら尽力したいというもの。活動はエンターテイナーに徹して、従来のゆるキャラにはなかった、ステージで熱演する全力キャラ、そこに毒舌トークや、俊敏な動きという要素が加わったことで、露出が増えて現在にいたっている。また、方向性を自分一人で即断即決できたことも意思決定の迅速さという点で大きかっただろう。
ふなっしーの活躍で、個人がここまで、世の中にインパクトを及ぼすことが、やり方によっては可能だということが証明された。ふなっしーがいずれフェードアウト
するとしても、また、新たなブームを作り、年収1億円ドリームを実現する個人がいつの日か出現することだろう。
余計だが、こうなると国税庁は注目する。所得税などの申告漏れで、皆の夢が壊されることだけはないようにしてほしいものだ。