市場崩壊は間近! 30年間金を買い続けるマーク・ファーバー

金を買って安全な場所に置くしかない

 70年代にはレバレッジがなかったので、73年ごろの香港のデベロッパーはお金を借りなかったのです。それは負債がいけないことだと言われてきたからです。

 金融緩和は70年代には設備投資に使われ、消費にも流れていきました。1ドルの金融緩和で経済活動は4ドル以上伸びたのですが、今は0.08ドルしか伸びないのです。政権がどちらになっても(民主、共和)、信用拡大をしても経済にはマイナスの影響を与えます。


出典:US Federal Reserve
 中央銀行には学者やビジネスをわかっていないような人ばかりで、そんな人たちが動かす世の中になっているのです。例えば日経平均株価を上げようとすると、もっとお札を刷るしかありません。そもそも政府のやることはクレイジーなのです。

今の金融市場はいずれはつぶれるし、それがいつかわわからない。明日かもしれません。今や何兆ドルの取引が1日で行われています。まるでカジノです。

 私は世界中の金融市場が崩壊すると見て、30年間毎月、金を買い続けています。(置き場所は)シンガポール、ドバイなど、彼氏を信用できるのならば、ベッドの下に置いておくのもいいかもしれませんね。

 全部の資産がゼロになった時には金も下がりますが、ゼロにはならないでしょう。保険のようなものです。

 以上、発言の主要部分を抜き出したが、70年代と比較にならない信用経済の拡大により、バブルの崩壊は破壊力が大きくなっている。

 現在NYの金先物市場は、1オンス=1377.40ドル(3月17日)。株式市場が絶好調な中で、1100ドル台から切り上げてきており、密かな注目を集めているようだ。

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