東京市部の年収1000万円世帯と平均年収、1位稲城市

2040年は東の中央区か、西の稲城市か


 財政の健全さを測る指数である、財政力指数(1以上で合格)は、稲城市は0.94。1を下回ってはいるものの、全国的にも高い水準にあり、千代田区の0.80と比べても高い水準にある。ちなみに、武蔵野市1.65、府中市1.34、調布市1.35、港区1.19などが目立つ。

 今後の将来性についてだが、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、東京都内で2040年の人口が最も伸びるのは、中央区の14.4%で、それに稲城市が9.4%で続く。アッパー層にとっては、マンションを購入してアーバンライフを送る中央区、それに対して一戸建てを購入して好環境で暮らす稲城市という図式になりそうだ。 

 他に中央区との比較では、文科省の地震調査研究推進本部が、土地の表層に近い部分の揺れの大きさを数値化した「表層地盤増幅率」で見ると、稲城市は1.23と安全水準に対して中央区は2.28だった。1.5超が注意喚起レベルだという。

 稲城が輩出した有名人には、「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインを行ったデザイナーの大河原邦男さんがいる。

 他の自治体の平均年収と年収1000万円以上比率は次のとおり。
瑞積町  553万円 9.07%
調布市  552万円 10.14%
日の出町 552万円 8.58%
あきる野市546万円 7.81%
日野市  543万円 9.76%
昭島市  538万円 7.39%
東久留米市537万円 9.13%
青梅市  536万円 8.40%
羽村市  533万円 8.75%
八王子市 529万円 8.67%
立川市  529万円 7.79%
東村山市 526万円 8.81%
狛江市  520万円 9.01%
清瀬市  520万円 8.36%
東大和市 512万円 10.24%
福生市  493万円 7.35%
武蔵村山市432万円 4.81%

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